私たちは本当にメッセージを聞いているのか、それとも音楽を流しているだけなのか？
フランスで工学部に通っていた頃、初めてTryoを知りました。当時の私は、多くの面で自分自身に対する意識がまったく足りていませんでしたが、それでも「地球を守ろう」と訴えるこのバンドを多くの同級生が好んでいたことに、皮肉を感じずにはいられませんでした。というのも、私たちの学校は環境を破壊する企業で働くエンジニアを輩出する場所でもあったからです。彼ら自身、その矛盾に気づいていたかどうかはわかりませんが、マイケル・ジャクソンの「Heal the World」や「Man in the Mirror」、ジョン・レノンの「Imagine」について書いたときと同様、人はこうしたメッセージ性のある音楽を聴くことで、それだけで行動したような気になり、実際には運動に参加していないのに「参加している」と錯覚することがあるようです。
1998年から、何か変わったのだろうか？
「L’Hymne de nos campagnes」はTryoの代表曲のひとつで、1998年にリリースされました。そのミュージックビデオでは、工業化がどのように自然を破壊し、動物を虐待し、森林を消し去り、貨物船の沈没によって海を原油で汚染してきたかが描かれています。あれから30年以上が経ちました。状況は本当に変わったのでしょうか？世界で最も強大な国の最近の決定を見ても、そうとは思えません。彼らの政府は火星の植民を構想していますが、それは今私たちが住む地球に与えたダメージを認めたくないという表れでもあります。立ち止まり、振り返り、より良い方向に行動する代わりに、物事のスピードは加速し続けています。そして今度は、AGIという新たなテクノロジーが加わったのです。この技術の力は、まさに「アメリカンドリームの具現化」と言えるかもしれません。最初に開発した者は世界の支配者となり、歴史を書き換え、他国を圧倒する軍事的優位を得ることが可能になるのです。
快適さに甘えている間に、特権階級が未来を動かしているのか？
多くの人はただ、自分の人生を平穏に生きたいと思っており、少しの楽しみと社会の中での小さな貢献を望んでいるに過ぎません。それなのに、何千年も前から続く特権階級は今も、自らの資産や地位を守り続け、世界の他の人々には無関心です。もちろん、物事は白黒はっきりしているわけではありません。しかし、意識が変化を生みます。現状をしっかりと認識すればするほど、未来をより良い方向へと導ける可能性が高まるのです。One Daily Taleでは、こう考えています。健康な脳こそが、この意識に到達するための鍵だと。健全な習慣を築くことで、私たちの脳は再配線され、今という瞬間の美しさを感じられるようになります。そうなれば、権力や欲望、社会的地位はそれほど重要ではなくなり、本当の意味で「より良い世界のために変革しよう」と思えるようになるでしょう。
あなたはどうですか？意識の高い音楽を聴くだけで、行動していると錯覚してしまったことはありませんか？「意識」だけで、私たちの未来の進路を変えられると思いますか？ぜひコメントであなたの考えを教えてください。
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