ルナおばあちゃんには、不思議な雰囲気がありました。あたたかい笑顔と優しい目は、グルコが少し寂しくなったり悲しくなったりした時、いつも安心させてくれました。
でも、ルナおばあちゃんは時々、少しもの悲しそうに空を見つめることがありました。けれど、グルコが部屋に入ってくると、その繊細な顔にはすぐに明るい笑顔が戻ってきたのです。
それを「年齢の知恵」と呼ぶ人もいましたが、ルナおばあちゃんはそんなことを考えていたわけではありません。ただ、グルコと一緒に過ごす時間が大好きだったのです。グルコはまるで生きている輝く太陽のように、小さなリビングルームを明るく照らしてくれていました。
木でできた小さなシャレのような家。今、グルコは2階の自分の部屋で休んでいて、チャチャがくつろげる小さな場所も作ってありました。ルナおばあちゃんは、本を読んだりクラシック音楽を聴いたりするのが好きでした。
彼女はグルコに「ワン・デイリー・テイル」のことを教えてくれて、それが世界を変えるかもしれないと伝えていました。
そして彼女は、もうすぐ自分の物語をもっと話す時が来ることを、わかっていたのです…
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