多くのシステムには、安定した均衡と不安定な均衡があります。
安定した均衡は、いくつかの条件が変わっても元の状態に戻ります。
不安定な均衡は、そうはなりません。
では、「もっと」を理想とする社会の不健全な思想が何十年も積み重なって生じた、今私たちが直面している気候変動について、何が言えるでしょうか。
私たちはもはや安定したシステムの中に生きてはいません。これから数十年、人類がどのようなシステムの中で暮らすことになるのか、予測するしかないのです。
しかし人間は、目の前にあるものしか見ようとしない傾向があります。気候危機が本当に重大なものであるならば、すでに変化が見られ、最優先事項となっているはずだ、と考える人もいます。だからそうではないのなら、大したことではないのだと結論づけます。また、自分の問題ではなく、他の誰かが対応してくれるだろうと信じる人もいます。
責任は私たちすべてにあり、これまでに「より恵まれて」きた者ほど、その責任をより大きく負わなければなりません。
コメントを残す