僕の家は地球

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自分の考え方が変化し、他の人と違うのは、明らかに自分が生まれた国に住んでいないからだ。僕はパリで30年間過ごした後、日本に住んでもうすぐ10年になる。

両親ともに中国系の出身なので、僕は「フランス人」らしくは見えない。フランス人の典型的なイメージといえば、ジェラール・ドパルデューやアラン・ドロンのような姿だろう。でも、僕は完全に中国人の顔をしている。身長もそうだ。
とはいえ、いわゆる「典型的な」アジア系家庭でもなかった。なぜなら、両親はどちらもマダガスカルの東にあるレユニオン島で生まれたからだ。
幼い頃から「文化の違い」を感じていた。例えば、家で食べる料理について話すときなど。
多くの人と同じように、「チンチョン」や「ブルース・リー」とからかわれた。「空手できるの?」と聞かれ、「柔道をやっている」と答えると、「まあ、同じようなものだよね」と言われる。
大事なのは、あまり気にしすぎず、流すこと。でも正直に言うと、当時の僕は小さすぎて、そして何より怖がりすぎて、反論したり自分を守ったりする勇気はなかった。

きっと僕だけではなく、「何かおかしい」と思った子供は他にもいただろう。でも子供が、
「これは、過去の世界全体の無知から生まれたイデオロギーに基づく、現代社会に根付く本質的な人種差別なんだ。それが今も続いているのは、当時にはなかった情報が今はあるにもかかわらず、教育が社会の進化に追いついていないからだ。だから、クラスメートの発言は教育の遅れの反映でしかない。」
なんて論理的に考えるわけがない。

だからこそ、僕はフランスに住んでいても「自分の居場所ではない」と感じていた。どうせ「家ではない」と感じるなら、いっそ完全に「家ではない」ところに行こうと思った。日本への興味が強くなったのは、まさにそのためだった。少なくとも、日本で「外国人扱い」されるなら、それは事実だから。

でも、アジア系の見た目をしていると、日本では「それなりに日本人っぽく」見られる。だからこそ、言葉が通じないときに問題が起きる。僕の最初の仕事は大変だった。その当時、僕はまだ他人のせいにしていたが、大きな理由の一つは、クライアントが僕を日本人だと思い込んでいたことだった。だから、日本語のレベルが低いことは「バカだから」だと判断された。

そこで僕は、「家」という概念を持つ必要がないことに気づいた。僕の家は地球だ。

過去10年間、日本での時間をもっと有意義に過ごせたはずだと、今になって悔しく思う。もし「成長マインドセット」という考え方を理解し、学び続ける姿勢を持っていたら、状況は違っていただろう。当時の僕の傲慢さが、現実を直視するのを妨げていた。毎晩飲んでいたことも、何の助けにもならなかった。

誰もが生まれつき知識を持っているわけではない。学ばなければ、何も知ることはできない。僕は自分の失敗から学び、それをOne Daily Taleで発信している。

次の世代のために、そしてさらにその次の世代のために。社会の inertia(慣性)は想像以上に強いのだから。

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