ケンコは健康のかたちであり、同時に地の元素でもあった。
彼女はエスペリアの命にとって、自然がいかに大切であるかを誰よりも深く理解していた。星とつながることで、彼女はそれを守る必要を感じ取ることができた。それは、地表を彩る無数の生命の美しさのためだけでなく、ついに調和の境地にたどり着いた魔法の存在、エスパーたちの命のためでもあった。
彼女にとって、人の健康を守ることは、自分たちの住む世界を守ることと切り離せないことは明らかだった。
地の元素に属するエスパーのスターダストは、他の元素よりもはるかに多くのエーテルを生み出していた。
ヴァティとエクレアがエーテルの流れを学ぶずっと前から、ケンコは魔法を使いすぎることが、少しずつ惑星から何か大切なものを奪っているのを感じていた。
それはまさに、命そのものの源を消費していたのである。
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