健康の形であるケンコは、ひとつのことを確信していた。
エスパーたちの基本的なニーズが優先されない限り、エスペリアに真の平和は訪れない、と。
十分な睡眠をとる権利、すべての人が健康的な食べ物ときれいな水にアクセスできること——それが調和のとれた社会をつくるための最初の一歩だった。これらの基礎こそが、世界を築くための土台なのだ。
健康になること、そして健康を保つことは、すべてのエスパーの責任だった。もちろん、遊んだり魔法を使ったりする方を好む者もいたが、現実はすぐに追いつく。誰も他人の代わりに食べたり運動したりすることはできないのだ。
七つの形は導きを与えるために存在したが、最終的に自分の健康を守るのは、それぞれのエスパー自身だった。
難しいことなのか? もちろんだ。だが最初だけ。なぜなら、まだ習慣ができていなかったからである。










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