『ワン・デイリー・テイル』は特別な本だった。魔法で書かれたその本には、7つのカタチたち自身が、自然との調和やエスペリアに生きるすべての存在への平和という大切な概念を、いかにシンプルに伝えるかを日々考えながら綴ったものだった。
そのとき、ファヤが少し立ち上がり、「挑戦、受けて立つわ!」と叫んだ。
それはまさに挑戦だった。戦争や気候の大災害を防ぎながら、愛や共感、そして健やかさを広めるための本を書くということだったのだ!
でも、それだからこそ、うまくいったのだ。大きな挑戦ほど、それに立ち向かう意志も強くなる。だからファヤだけでなく、すべてのカタチたちが話し合い、誰でも「読みたい」と願えば読めるような本を完成させたのだった。
そして、困難を乗り越えることで人は成長し、前へ進むための火になる——そんな内容を書き記す番がファヤにまわってきたとき、他のカタチたちは彼女を見て微笑んだ。
「もう、この章のタイトル、分かってるよね?」
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