エスペリアの大図書館「英知の区」で授業をしていないとき、ヴァティは「英知の泉」で過ごすのが好きだった。そこは、若きエスパーたちが自らの自然元素を明かされる場所だった。
彼女はそのそばに座り、多くのことを思索していた。エスペリアにおける「調和の本質」を初めて理論化したのはヴァティだった。
惑星全体を滅ぼせるほどの強力な魔法が存在し、さまざまな自然元素が交差する世界では、調和は、バランスや長期的な生命への配慮なしには成り立たない。
この考えは、「7つのかたち」が『One Daily Tale』(毎日ひとつの物語)を書き始める理由のひとつとなった。すべてのエスパーのスターダストを大切にすることが、エスペリアという世界全体が時を超えて繁栄する鍵だった。
ヴァティは、7つのかたちとエスパーたちが共に美しい魔法の大地を築いていることに気づき、喜びの涙を一粒こぼした。
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