成功には他者が必要か、それとも一人で達成できるのか?
『ピンキー&ブレイン』は、子供の頃に大好きだったテレビアニメの一つです。最初に出会ったのは、フランスのCanal+という有料チャンネルでしたが、時々無料で視聴できることもありました。このアメリカのアニメシリーズは、トム・ルーガーによって制作され、WBのキッズ向け番組枠「Kids’ WB」で1995年から1998年まで放送されました。物語は、遺伝子操作された実験用マウスのピンキーとブレインが、Acme研究所のケージの中で暮らす様子を描いています。ピンキーは善良ですが間抜けで、ブレインは非常に知的で自己中心的、そして世界征服を企む野心家です。
毎回、ブレインは世界征服のための新たな計画を立てますが、結局は失敗に終わります。その理由はさまざまですが、ブレイン自身の過信、ピンキーのドジ、計画の欠陥、予期せぬ事態の発生などが挙げられます。これを人間の本質に置き換えてみると、一人で達成できることは多いものの、人間は本質的に社会的な存在であることが分かります。私たちは生まれた瞬間から母親を通じて社会とつながり、やがて共同体の一員となります。
私がいつも驚くのは、何度も失敗しているにもかかわらず、ブレインがピンキーに信頼を寄せ続けていることです。彼はしばしば見下すような態度を取りますが、それでも思いやりを見せる場面もあります。もし本当に一人で世界を支配できるなら、ピンキーを巻き込む必要はないはずです。それなのに、彼は常にピンキーを計画に加えようとします。この関係性が投げかける問いとは何でしょうか?
他者を犠牲にする進歩は、本当に価値のあるものか?
成功や幸福を手に入れるために、他者の苦しみを無視したり、時にはそれを生み出したりすることが許されるのでしょうか?歴史を振り返ると、権力は常に一部の人間が独占し、彼らは莫大な富を築く一方で、大多数の人々は苦しみ続けてきました。これは日本でもフランスでも、そして現在の世界でも同じです。
何世紀にもわたり、支配層は庶民の教育レベルを意図的に向上させようとはしませんでした。なぜでしょうか?それは、教育を受けた人々がこの不公平な仕組みに気付き、支配者たちの特権が脅かされることを恐れたからです。これこそが「人間の本性」だと言う人もいるかもしれませんが、私は人は変われると信じています。
私たちは環境に大きく左右されますが、現代の科学は脳が環境によってどれほど形成されるかを明らかにしています。この知識を手に入れた今、私たちはついにより良い世界を築く鍵を手にしたのです。真の進歩とは、個人の富や権力ではなく、社会全体の幸福によって測られるべきではないでしょうか?
皆さんはどう思いますか?社会の進歩は、一部の人間にしか恩恵をもたらさないものなのでしょうか?ぜひコメントで意見をお聞かせください!
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