昔々、エスペリアという国がありました。
そこでは、7つのカタチのおかげで、調和が保たれていました。
エクレアは、気づきを表す存在でした。
稲妻のように、彼女の色は明るい黄色で、心には好奇心が輝いていました。
彼女はよく、ひとつの考えから別の考えへと飛び移り、
それは彼女の性格の中心にある好奇心ゆえでした。
気づきとは、私たちが本当に生きていることを実感させてくれるもの。
毎日を喜びとともに感じる力なのです。
エクレアは、考えがあちこちへ飛んでいく一方で、
静かに呼吸に意識を向けながら落ち着くことも大切にしていました。
すべてのカタチと同じように、
エクレアもまた、他のカタチと一緒でなければ本当の力を発揮できませんでした。
彼女はヴァティと新しい考えを語り合うのが大好きで、
グルミンにはいつもやさしく自分の発見を聞いてもらっていました。
しかし、エクリプスの後、
「ルイン」と呼ばれる闇の魔法は、
彼女の名前を記憶から消しただけでなく、
その力の火花さえも封印してしまいました。
他のカタチたちは忘れ去られるだけでしたが、
エクレアの光は封じられてしまったのです。
それは大地の長い年月による浸食によって、
たどり着けなくなった神秘の洞窟の奥深くに隠されていました。
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