共感と優しさのかたちであるグルミンは、眠ることが大好きでした。けれど時々、寝る時間が来ても、もう少しだけ起きていて、一日を楽しみたくなることがありました。しかし、知恵のかたちであるヴァティによる睡眠の研究では、毎日しっかり眠ることが、良い気分でいるための大切な要素のひとつだと示されていました。
そして、グルミンも良い気分でいることが好きだったので、心地よい睡眠の環境を整えることが大切になりました。
冬には、ふわふわで暖かい布団に包まれて眠るのが好きでした。寒い日でも身体を温めてくれるその布団の中で、翌日に教える若いエスパーたちや、出会えるかもしれないたくさんの友だちのことを夢見るのでした。
そして翌朝、明るい日差しと鳥たちの歌声とともに目覚めると、グルミンも一緒に歌いはじめ、そのやさしい口笛は、聞こうとするすべての人に幸せを届けるのでした。









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