水のエレメントの仲間である猫のルン・ルンは、これからはグルオの授業にも一緒について行くようになった。
最初は気が進まなかったものの、エスペリアの大図書館で行われる教えは、次第に彼の心に響くようになっていた。
学ぶべきことは、もちろんたくさんあった。
けれども、七つのカタチが教育の土台となる考え方のいくつかを見直してから、一つだけ大きく変わったことがあった。
ヴァティに与えられた「知恵のカタチ」という呼び名を少し大げさだと思っていた彼だったが、その授業に参加するうちに、「知恵」という言葉の本当の意味を理解するようになった。
彼も多くの者たちと同じように、知恵とは博識であること、知識を積み重ね、何にでも答えられることだと思っていた。
しかしヴァティは、それとは正反対に、自分自身や誰かが間違っているかもしれないことを真っ先に認めるカタチだった。
誰もすべてを知ることはできず、もし本当に育むべきものが一つあるとすれば、それは心の柔軟さなのだと。
なぜだろう?
それは、他者との対話を結ぶだけでなく、自分自身との対話を結ぶこともできるからだった。
「自分自身とですか?」と、一人の若いエスパーが興味深そうに授業で尋ねた。
「一日の流れや学び、友だちと過ごす時間に身を任せていると、ときには自分自身の声に耳を傾ける時間を忘れてしまいます。」
「心の柔軟さは、誰もが心の中に持っている内なる声を聞かせてくれます。でも、その声は、本当に耳を澄ませたときにしか聞こえないのです……」
グルオは、ヴァティが続ける言葉を先に口にした。
「私たちの影……」
「私たちが育むスターダストは、自分の影に気づかせてくれます。そして、心の柔軟さを育むことは、その影と対話する助けになります。なぜなら、それもまた、本当の自分の一部なのです。」









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