自分自身の感情にとらわれて、誰かに恨みを抱いたことがない人などいるでしょうか。そして後になって、その争いが始まった最初の理由さえ忘れてしまうこともあるのです。
七つのカタチが再建しようとしていた新しいエスペリアは、今やすべての者が共有する原則の上に成り立っていました。
時のカタチであるシャラが、時間の大切さをエスパーたちに思い出させる象徴となって以来、彼らは「手放す」という考えについても、新たな原則を定めていました。
もちろん、それには時間がかかりました。
しかし、時間とともに、そして恨みを手放すことを中心とした心構えによって、エスパーたちは、それまで存在していた全体的な傾向を変えていきました。
だからといって、すべてを許せるというわけではありませんでした。
むしろ、過去の不処罰や不正は、カオス戦争の終わりにスターダストが皆の目の前に現れたことによってもたらされた、社会全体の意識の変化のおかげで、少しずつ消えていきました。
それでも、エスペリアが新たな視点のもとで再建されるには、時間が必要でした。
過去の恨みを手放すためにも、必要な時間でした。








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