是是非非

すべての者にとって健全な基盤の上にエスペリアを再建するためには、何が良くて何が悪いのかについて、公平な判断にたどり着く必要があることは明らかになっていた。

「言うは易く行うは難し…」と、すでにこのことについて考えていたエスパーたちは思っていたが、それでもこの考えを理想的で実現不可能なものだとも感じていた。

知恵のカタチであるヴァティは、そのことをよく理解していた。彼女自身が水のエレメントに属しているため、そのエレメントの習慣や在り方に影響を受けているのは当然のことだった。

さらに、五つのエレメントは何千年もの間争い続けてきたため、野蛮人や敵といった言葉は、仲間や友、あるいは対等な存在という言葉よりも、他のエレメントを指す際にずっと多く使われていた。

偏見や先入観、好みや主観的な意見を持っていないと否定できる者はいない。」

「しかし、その違いが生まれるのは、それに気づいているかどうかにある。」

だからこそ、意識のカタチであるエクレアが、私たちにそれを思い出させてくれる。

「これは自分自身に向き合うべき課題であり、自然なことではない。私たちの生存本能はしばしばどちらかに肩入れさせ、そして感情が語るとき、多くの場合、それは私たちの偏見でもある。」

「それが自分の主観によって導かれているのだと理解することが、できる限り公平な判断にたどり着くためには不可欠である。」

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