自然に支えられる命

混沌の戦争の終結とともに、カタチ・バランスのアトマがすべての者たちの前に姿を現したことは、間違いなく大きな転機となった。それは、七つのカタチが五つのエレメントのエスパーたちを、自然と調和して生きる文明の再建という旗印のもとに結集させることを可能にした。

いまやアトマが体現するその均衡は、長い年月をかけて少しずつ失われていた。そして、惑星全体の生態系を壊滅させたあの戦争へと至るまでの数世紀が、その現象を極限にまで加速させてしまった。

ますます巨大になり、人々であふれる大都市に暮らす多くの者たちは、自分たちが毎日口にする食べ物や、住まいを動かすエネルギーがどこから来ているのかを、まったく目にしなくなっていた。

すべては一瞬で手に入るようになった。しかし、その豊かな物質的な暮らしを支えている「現代」というものの裏側にある現実を、誰も意識しなくなっていた。

魔法を使うことは誰にとっても当たり前になっていたが、それが環境に与える見えない影響を理解している者はほとんどいなかった

それまでエスパーたちは、本当の意味で力を合わせることも、自分とは異なるエレメントを持つ者を仲間として見ることも、そして当たり前のものだと思っていた自然を大切にすることも、教えられてこなかった。

惑星そのものが危機に瀕していたわけではない。それでもエスパーたちは世界をあまりにも大きく変えてしまい、どれほどたくましい自然であっても、そのすべてを受け止めることはできなくなっていた。

そして、この物語の皮肉とは、その代償を払うことになるのが、ほかでもないそのエスパーたち自身だということである。

その不公平さは、直接の責任を負う者たちではなく、未来の世代へと降りかかるのだった…

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