時間という概念とその流れは、エスパーたちにとっても神秘的なものでした。内に宿るスターダストがついに輝いたときにしか感じ取ることのできない心の影と同じように、時間は、きちんと考えてみなければつかみにくい存在だったのです。
そんなとき、時間のカタチであるシャラは、自分の時間の使い方に迷っている者たちにとって、心をつなぎとめる錨のような存在でした。
本には、たとえば、わかりやすい論理的な順序があります。
物語は、まず風景や登場人物を紹介するところから始まります。
そして、導入で描かれた要素を使いながら、物語は広がっていきます。
思いがけない展開や山場、大切な出来事が、物語の流れを変えます。
そして最後に、その展開の結果を受け止める結末が、物語を締めくくります。
ようやく自分で決断できるようになったエスパーにとって、自分の物語がどのように進んでいくかは、自分自身の手に委ねられています。何に時間を使い、何を後回しにするかという選択が、物語の流れを変えていくのです。
そしてシャラのことを思い出すとき、彼らは、自分にとって本当に大切なものは何か、そしてどのように時間を過ごしたいのかを、あらためて思い出すことができるのです。






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