一つだけ確かなことがあった。
基本的な欲求を満たすために必要な行動の本能は、深く根付いていた。
エスペリアでは魔法の力によって、最も裕福な者たちはそうした必要性を補うことができるようになり、その結果、それらの本能を回避する余地が生まれていた。
もっと欲しい。いつだってもっと。もはや必要だからでも、将来に備えるためでもない。ただ純粋な虚栄心や利己心からであり、それが自覚されているかどうかは関係なかった。
しかし、アトマの存在は、エスパーたちに、スターダストを調和の中で育むことで、そのことに気づけるようになるのだと理解させた。
その気づきによって、私たちを常にもっと欲しがらせるものは制御できるのだと理解できるようになる。
もちろん、世界が絶えず夢のようなものを見せ続ける中で、自分を律することを学ぶのは誰にとっても簡単なことではない。
より高潔な価値観を大切にすることは、誰もがより公正で調和のとれた世界を築くための柱の一つだった。
しかし、問いは変わらなかった。
「他者を気にすることなく、もっと多くを手に入れられるのなら……そんな世界を本当に望む者がいるだろうか?」





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