グルコとチャチャ

グルコは、世界の誰にも知られていない小さな島で育ちました。彼女はルナおばあちゃんと一緒に暮らしていて、よくこう言われていました。

「聞くということは、あなたができる限り行うべき贈り物なのよ。」

彼女のいちばんの相棒は、自分を哲学作家だと信じているカモノハシでした。グルコは彼に「チャチャ」と名付けました。ルナおばあちゃんの言葉を信じていたグルコにとって、動物や植物、ほかの生きものの声が聞こえるのは当たり前のことでした。

彼女は島の自然の中で多くのことを学びました。チャチャから、ルナおばあちゃんから、たくさんの本から、そして特に『ワン・デイリー・テイル』という本から――それは「エスペリアの七つのカタチ」の物語を語っていたのです。

けれど、彼女はまだ知らなかったのです。自分の島の空に浮かぶ微笑む雲のように、外の世界は穏やかではないということを――

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