カオス戦争以前のエスペリアは、五つのエレメントの国々の間で、かつては共通の理解があったはずの事柄について、これほどまでに分断されたことはなかった。
緊張は高まり、エレメントの間だけでなく、一部の国々の内部でも、信頼はかつてないほど低下していた。
過度なグローバル化によって恩恵を受けた者と、そこから取り残された者との格差は、広がり続けていた。
それでも、この困難な状況だからこそ、行動を起こす必要があった。
なぜなら、これが今という時だったからだ。
最終的には憎しみの言葉をあおり、何十年、時には何世紀もかけて築かれてきたものを壊すだけの、目先の解決策ではなく、長期的な視点で考えること。
そう。壊すことは簡単で、一瞬でできる。それは、どの国でもますます頻繁に下されるようになっていた決断と同じだった。
一方で、つながりを築き、未来について考えるには、時間と信頼、そして人々の協力が必要だった。
生まれた国に関係なく、すべての人々が、誰にとっても共通する価値観において、同じ土台に立てるようなグローバルな教育について、考える時が来ていた。






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