生まれる場所や環境が、地球のある地域と別の地域とで大きく異なる中で、本当に出生時の機会の平等を語ることができるのでしょうか。
それは、ヴァティ――叡智のカタチが思索を巡らせていた問いでした。
混沌の戦いの終わりは、五つのエレメントが一つの全体の一部であることを明らかにしました。
「もはや自分自身のエレメントの尺度ではなく、惑星という尺度で、世界を巨視的に捉えるべきではないのだろうか……」と彼女は考えました。
それまでは、世界全体を見渡す視点を想像することは困難でした。なぜなら、そもそも世界を一つの全体として理解するようになったのは、ごく最近のことだったからです。
「自分のエレメントの経済をどう発展させるかを考えるのではなく、惑星に生きるすべてのエスパーのために、どのように経済を発展させるかを問うべきなのです。」
「そのためには、すべての存在を平等に、差別なく扱い、同じように愛し、思いやる社会を築かなければなりません。」
エクレア――意識のカタチは、深く思索するヴァティを見つめていました。
「それは簡単なことではないでしょう……つまり、すべての人がこの普遍性に気づいている世界を思い描いているのですね。」
ヴァティはやさしくエクレアを見つめ、微笑み、そして答えました。
「でも、私たちは今や、スターダストの存在も知っています。それは私たち一人ひとりの中にあるものです。それこそが、私たちが必要としていた希望ではないでしょうか。」
エクレアは微笑み返し、うなずきました。






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