悲憤慷慨

混沌戦争の前、エスペリアは二つの大きな問題に直面していた。しかしそれらは、世界中でますます大規模に魔法が使われることで生み出された新技術の輝きの陰に隠れていた。

そして、その二つの問題は、どのエレメントに属しているかに関係なく、すべての者に関わるものだった。

ある人々は、魔法の使用と、それが環境に及ぼす影響について調べ始めていた。魔法が世界中のエスパーたちにとって当たり前のものとなって以来、彼らの文明は急速に発展し、その過程で森や海、そして数え切れないほどの生き物たちを少しずつ滅ぼしていった。

当時は誰も知らなかったが、魔法を使うたびに、惑星の生命の源であるエーテルが少しずつ消費されていた。

しかし、魔法は惑星の景色を大きく変えてしまい、それなしの世界へ戻ることは、もはや考えられないことのように思われた…

二つ目の大きな問題も決して小さなものではなかったが、おそらくさらに巧妙で危険なものだった。なぜなら、それは未来の世代により直接的に影響を及ぼしていたからだ。

新しい技術は、学習と教育を根本から変えてしまった。世界全体を支配できる技術を誰よりも早く生み出そうとする激しい競争の中で、その結果がどのようなものになるのかは考慮されていなかった。

またしても、残念なことに。

しかし、新しい技術が巨大な破壊の可能性を持っていたのは今回が初めてではなかったものの、今回はそれが直接、次の世代へと向けられていたのだった…

コメント

コメントを残す


最新の物語

  • 鏡花水月

    鏡花水月

    エスパーたちによる魔法の使用は、彼らの世界を根本的に変えてしまった。それは彼らの惑星エスペリアの生態系を永遠に変えただけでなく、社会そのものを著しく複雑化させていた。 なぜなら、魔法によってそのような…

    続きを読む

  • 純情可憐

    純情可憐

    私たちの友人であるカモノハシのチャチャと、風の谷の若きエスパーであるグルコとの出会いは、彼の中に埋もれていた思いやりを呼び覚ますきっかけとなった。 グルコは純粋で無垢であり、そのことが彼女に魅力的な美…

    続きを読む

  • 愚者一得

    愚者一得

    今日の教えの中で、ヴァティ、知恵のカタチは、大切なことを思い出させようとしていた。 これまでエスパーたちの強さを支えてきたのは、魔法でも、知性でも、身体の力でもなかった。 エスパーたちをそのような偉業…

    続きを読む

  • 明暗両面

    明暗両面

    アトマ、バランスのカタチを象徴する色は、海を思わせる深い青だった。 その波の満ち引き、上がり下がりは、いまやバランスと結びついたイメージとなっていた。 一直線とはほど遠く、あらゆるものには良い面と悪い…

    続きを読む

  • 往事渺茫

    往事渺茫

    エスパーにとって、もし苦手なことがあるとすれば、それは時間の無常を感じることだった。 過去であれ未来であれ、現在やその近くにないものはすぐに抽象的となり、物語という形をとるようになる。 それらの物語は…

    続きを読む

  • 一味同心

    一味同心

    エスペリアにとって、それはスターダストの発見であり、カオス戦争の終わりにすべての者へ明かされたその出来事こそが、エスパーたちがついに協調して行動するきっかけとなった。 実際、長年にわたり、技術の進歩や…

    続きを読む

  • 義理人情

    義理人情

    エスパーたちは、彼らの惑星において意識を持つ唯一の存在ではなかった。動物や、さらには植物さえも、それを発達させていた。 バンジェルは、小さな犬のような姿をした生き物だった。母を失った後、彼は絶望に沈み…

    続きを読む

  • 精神修養

    精神修養

    日々の心の鍛錬の厳しさを自由への制約だと考える者もいたが、健康のカタチであるケンコは、良い健康とは身体だけでなく、心にもあるものだとよく思い出させていた。 こうして、エスペリアをより健やかな基盤の上に…

    続きを読む