これは、意志のかたちであり火の元素であるファヤが行った授業の題名だった。
エスパーたちは少し驚いた。なぜなら、エスペリアの原則は世界的な調和に基づいていたからだ。では、誰が「敵」と呼ばれるのだろうか?
「僕たちがスターダストのことを知った今、自分自身の影についても知ったことになりますよね?」
「じゃあ、影が僕たちの敵なんですか?」と、ある若者が純粋に尋ねた。
「実際には全く違うよ。でも、とても大事な点に触れたね。答えは私たち一人ひとりの中にあるんだ。異なる土地から来た偉大な戦士たちの物語を、誰もが知っているだろう。彼らは戦いながらも互いを尊敬していた。時には、いわゆる味方よりも深くね。同じ国に生まれていたら、親友になっていたかもしれない。」
「この題を選んだのは、考えさせるためだ。君にとって本当の敵は誰なのか? その答えを知るためには、まず自分自身を知る必要がある。」
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