星々の中の小さな塵

世界中のエスパーたちは、自分たちこそが世界の中心だと思いがちだった。

それも無理はなかった。誰もが本当に、自分自身の物語の主人公なのだから、自分の選択や自分自身の幸せ、心地よさを第一に考えることを、どうして責められるだろう?

けれど、ときには、いや、しばしば、それは身近な人々や、コミュニティ、あるいは自分たちの惑星を犠牲にしてしまうこともあった…

だからこそ、グルミン、共感のカタチは、ときどき物事を別の視点から見つめ直そうとした。そうすれば、世界中のエスパーたちが、いつも自分勝手な行動を選ぶとは限らないからだ。

「どんなエスパーも、星々の中では、ただの小さな塵にすぎないのです…」

「少しの間、目を閉じてみてください。その目は、いつも自分自身の視点からだけ世界を見せている目です。」

「そして今、自分に向けられたカメラが、自分を映しているところを想像してみてください。最初は近くから、カメラが映し出す画面の中に、自分の姿がはっきりと見えます。けれど、少しずつ、そのカメラは自分から遠ざかっていきます。すると、自分の住んでいる家、住んでいる地域、街、そして地方、大地、やがて惑星全体が見えてきます…」

「そして、エスペリアに優しさと光をもたらす星が見えてきます…」

「そして、想像もできないほどの数の銀河を形作る、何十億もの星々が見えてきます…」

「私たちはみな、星々の中の小さな塵にすぎないのです…」

共有したいですか?


コメント

コメントを残す


最新の物語

  • 多情仏心

    多情仏心

    エスパーたちによる魔法の日常的でありふれた使用は、すべての者が共有する彼らの惑星との関係だけでなく、彼ら同士の関係も変えてしまった。 それは一夜にして起こったことではなく、日を追うごとに魔法の使用が強…

    続きを読む

  • 臨機応変

    臨機応変

    エスパーたちは今、大きな問題に直面していた。これまで気づかぬうちに、彼らは少しずつ環境を傷つけながら、惑星の生命エネルギーであるエーテルを消費していたのだ。 彼らは、自分たちのエレメントの魔法の使用が…

    続きを読む

  • 取捨選択

    取捨選択

    一見すると明らかなことのように思えても、問題について深く考えたことがなければ、それは時に存在しないかのように見えなくなってしまう。 それでも、五つのエレメントの間で起きた混沌の戦争の後、とりわけ深刻な…

    続きを読む

  • 一日一善

    一日一善

    時のカタチであるシャラは、時と宇宙を越えて、数多くの文明が生まれ、そして消えていくのを見てきた。 惑星エスペリアとそこに住むエスパーたちも、数ある文明の一つだったが、特別な点があった。混沌の戦争の終わ…

    続きを読む

  • 人心一新

    人心一新

    混沌の戦争の後に起きた生態系の大災害は、魔法を使う力を持つ存在であるエスパーたちにとって、大きな転機となった。 しかし、その魔法には代償があり、その代償はエスペリアの生態系に深刻な影響をもたらしていた…

    続きを読む

  • 初志貫徹

    初志貫徹

    エスペリアを健全な基盤の上に再建する方法について考え始めたとき、七つのカタチは多くの問題に直面していた。平和と調和の中で生きる社会を全体として考えることは、もちろん簡単なことではない! また、各エレメ…

    続きを読む

  • 腹八分目

    腹八分目

    魔法があふれ、惑星の資源の限界という考えがしばしば理解されず、現実がたびたび隠されていた世界では、健康的な食事もまた解決すべき問題となっていた。 それは、五つのエレメントの争いが何世紀にもわたって続い…

    続きを読む

  • 大所高所

    大所高所

    もし雷のエレメントのエスパーたちが何か一つのことで知られていたとすれば、それは全体を見渡す視点を持つ力であった。 エレメントそのものの本質はいまだに探求すべき謎として残っていたが、雷のエレメントを育て…

    続きを読む