普遍意識

自分自身の目を通してしか世界を見ることができないのに、どうして自分が世界の中心にいるのだと、自然に思わずにいられるでしょうか?

それは、意識のカタチであるエクレアが、エスパーの文明が抱えるある矛盾について考え始めたことから生まれた問いだった。個人の視点から見れば、ある行為はまったく合理的に思えるかもしれない。けれど、文明全体という視点から見れば、その同じ行為がまったく非合理的に思えることもある。その逆もまた同じだった。

エレメントの国々は、互いに相談し合うことなく発展してきた。それどころか、異なるエレメントの間では、戦争が決して本当には終わることがなかった。
しかし、それぞれの国の中でさえ、指導者たちは、すべての人々のために何がよいのかを本当に考えようとはしてこなかった…

難しい問題ではある。

けれど、それらは一度も向き合われたことがなかった!

個人のレベルでは、気づきを得ることで自分の影を見ることができるようになるのと同じように、文明の影もまた、今や惑星全体に漂っていた…

魔法の使用が、それを可能にしていた。

だからこそ、エクレアは普遍的な意識というものについて考えていた。

「文明全体のスターダストを育てていく必要がある…」

「そしてそれは、おそらく一人ひとりのスターダストを育てることから始まる…」

共有したいですか?


コメント

コメントを残す


最新の物語

  • 鏡花水月

    鏡花水月

    エスパーたちによる魔法の使用は、彼らの世界を根本的に変えてしまった。それは彼らの惑星エスペリアの生態系を永遠に変えただけでなく、社会そのものを著しく複雑化させていた。 なぜなら、魔法によってそのような…

    続きを読む

  • 純情可憐

    純情可憐

    私たちの友人であるカモノハシのチャチャと、風の谷の若きエスパーであるグルコとの出会いは、彼の中に埋もれていた思いやりを呼び覚ますきっかけとなった。 グルコは純粋で無垢であり、そのことが彼女に魅力的な美…

    続きを読む

  • 愚者一得

    愚者一得

    今日の教えの中で、ヴァティ、知恵のカタチは、大切なことを思い出させようとしていた。 これまでエスパーたちの強さを支えてきたのは、魔法でも、知性でも、身体の力でもなかった。 エスパーたちをそのような偉業…

    続きを読む

  • 明暗両面

    明暗両面

    アトマ、バランスのカタチを象徴する色は、海を思わせる深い青だった。 その波の満ち引き、上がり下がりは、いまやバランスと結びついたイメージとなっていた。 一直線とはほど遠く、あらゆるものには良い面と悪い…

    続きを読む

  • 往事渺茫

    往事渺茫

    エスパーにとって、もし苦手なことがあるとすれば、それは時間の無常を感じることだった。 過去であれ未来であれ、現在やその近くにないものはすぐに抽象的となり、物語という形をとるようになる。 それらの物語は…

    続きを読む

  • 一味同心

    一味同心

    エスペリアにとって、それはスターダストの発見であり、カオス戦争の終わりにすべての者へ明かされたその出来事こそが、エスパーたちがついに協調して行動するきっかけとなった。 実際、長年にわたり、技術の進歩や…

    続きを読む

  • 義理人情

    義理人情

    エスパーたちは、彼らの惑星において意識を持つ唯一の存在ではなかった。動物や、さらには植物さえも、それを発達させていた。 バンジェルは、小さな犬のような姿をした生き物だった。母を失った後、彼は絶望に沈み…

    続きを読む

  • 精神修養

    精神修養

    日々の心の鍛錬の厳しさを自由への制約だと考える者もいたが、健康のカタチであるケンコは、良い健康とは身体だけでなく、心にもあるものだとよく思い出させていた。 こうして、エスペリアをより健やかな基盤の上に…

    続きを読む