晴好雨奇

「どうして毎日が晴れじゃないんだろう? 雨の日は好きじゃないよ……」と、若いエスパーが尋ねた。

「その考え方はとても自然ね」と、バランスのカタチであるアトマは答えた。

「でも、こう考えてみて。もしずっと晴れだったら、エスペリアの自然はまったく違うものになってしまうわ。成長するためには雨が必要なのだから」

「ああ、そこまでは考えてなかったよ」と彼は認めた。

多くの人は、バランスを平らで動かない一本の線のように誤解しているの。でも本当は、海の波のように、やさしいリズムで行ったり来たりするものなのよ」

「こうした循環は、日常のさまざまなところで見ることができるし、今あなたが気づいた天気もその一つなの」

「じゃあ、ぼくたちはいつも、物事をそのまま受け入れなきゃいけないの?」と、興味を持ち始めた若いエスパーは尋ねた。

「これまでエスパーたちは、エスペリアの自然の風景にどんな影響があるかを考えずに、好きなように魔法を使ってきたわ」

「それによって暮らしは楽になったけれど、魔法だけでなく、エスペリアのすべての命の源であるエーテルの流れに影響を与えてしまったの」

「晴れの日と雨の日、どちらの美しさも理解するとき、調和を保つことができるのよ」

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