アトマが誕生して以来、シャラは彼女と過ごす時間を好んでいた。アトマは「均衡のかたち」として、時間を大切にすることの重要性を完璧に体現していたからだ。
「時のかたち」であるシャラには、過去・現在・未来を同時に抱えるという難しい使命があった。
多くの人にとって長期的な視点を持つことが難しいと、彼女は知っていた。しかし、エーテルの流れが発見されて以来、未来の世代のために「今」行動することが不可欠になった。混沌戦争の終わりまで、エーテルの貯水池は枯渇し、未来を危うくしていたのだ。
自然に正当な場所を取り戻すことは、今すぐ下すべき選択だった。環境を整えるには長い時間がかかる。木々や森は成長に何十年も要する――今行動することが、未来のために行動することになる。
未来は今。
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