烏兎匆匆

時が過ぎていくという感覚を理解することは、魔法を使う力を得たエスパーたちにとってさえ難しいことだった。魔法は皆の暮らしをより簡単にしたものの、時の流れに対する彼らの向き合い方までは変えなかった。

未来を思い描くことは簡単ではない。まして、その未来が自分たちの存在しないほど遠い先にあるのならなおさらだった…。

しかし、惑星エスペリアはいま大きな試練に直面していた。魔法の過度な使用によってその均衡は崩れ、生態系の大部分が破壊され、最も深刻な結果が現れるまでに何世紀もかかるような影響が生み出されていた。
そして、そこにこそ悲劇があった。

なぜなら、不安定になったその仕組みの慣性が変化の進行を遅らせ、それを目立たない、ほとんど見えないものにしていたからだった。

一人の人生という尺度では、それはほとんど感じ取れないほどだった…。

だが、エスパーたちが未来の世代について考えるとき、時はあまりにも早く過ぎ去っていくように感じられた。

そして私たちは、存在するすべての問題に同時に向き合うだけの時間はないのだと気づく。

魔法の使用はエスパーたちの多くのことを簡単にしたが、それでもすべての行動や決断には時間が必要だという事実は変わらなかった。

だからこそ、あまりにも早く過ぎていくこの時間をどのように使うのかを選ばなければならなかった。

そして、その選択に、まだエスペリアに生まれてさえいない未来の世代の命がかかっていたのだった…。

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