至公至平

「少しの間、誰にとっても偏見が存在しない世界を想像してみてください。」

「その世界では、出身や基本のエレメント、性別の違いが、私たちの個人的な感情にまったく影響を与えません。」

「どのような個人であっても、自然と相互の尊重が生まれます。まるで、まだ社会の偏見に染まっていない幼い子どもたちが、ただ遊び、語り合い、集まるように。」

部屋にいた若いエスパーたちは目を閉じ、心の中に、容易に繁栄し調和に満ちた世界の光景が次々と浮かんでいくのを見ていた。

「私たち一人ひとりの中に存在するスターダストの発見は、エスペリアにとって大きな啓示でした。」

興味を抱いた一人の若いエスパーが、静かに尋ねた。
「私たちのスターダストですか?」

「はい。私たちは今、五つのエレメントをバランスよく育てることで、誰の中にも眠っている小さな光が輝き始めることを知りました。そしてそれをスターダストと呼んでいます。これまで私たちは、それぞれのエレメントが、もともとは一つの全体の一部にすぎなかったことを知りませんでした。」

「スターダストを育てることは、偏見を超えた新しい視点で世界を見ることを可能にしてくれるのです。」

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