行動の結果

均衡のカタチであるアトマの存在は、エスペリアにもたらした。それは、かけがえのない、そしてこれまでにない贈り物だった――均衡の大切さを、よりわかりやすく理解できるようになったことである

なぜそれは、惑星と調和した文明を築こうとしていたエスパーたちにとって、それほど大切だったのだろうか。

それは、あらゆる行動には結果が伴うからである。

もちろん、行動を起こすときには、望み、意図した結果がある。

しかしその一方で、自分自身や他者、あるいは環境に対して、望ましくない影響や、気づかれない影響、すぐには見えない影響も存在する。

エスパーたちにとって、魔法を使うことは、ごく当たり前で害のない行動に思えた。それは、それまで想像もできなかったほどの恩恵を彼らにもたらしていた。

限りないように思える魔法の可能性に目を奪われた彼らの文明は、そのほかの影響について考えようとはしなかった……。

実は、魔法を使うことにはもう一つの結果があった。それは、この惑星の命の源であるエーテルを少しずつ消費してしまうことだった

このかけがえのないエーテルは、何百万年もの歳月をかけて生まれ、エスペリアに命を育んできた。植物も、木々も、森も、動物たちも、大地にも、川にも、海にも。

そして、エスパーたちも。

混沌の戦争の後の世界は、一つの真実を示していた。それまでエスパーたちの行動による影響は、まだ惑星にとって限られたものだった。しかし、魔法の使用は、その繊細で壊れやすい均衡を崩し、惑星を荒廃させ、永遠に消えない傷跡を残してしまった。

植物も、木々も、森も、動物たちも、大地にも、川にも、海にも、その命を失った。

エスパーたちも。

今こそ、誰もが自らの行動の結果について考える時だった

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