深刻な問題について議論する

世界中でスターダストが発見されたことで、これまでになかったことが一つ可能になった。深刻な問題について議論することが、ようやく可能になったのだ。

それまで死や老い、病気との向き合い方などのタブーに縛られていたエスパーの文明は、社会の問題に向き合う必要性を認識するようになっていた。そうしなければ、憎しみと暴力の連鎖は決して終わらないからだ。

そして魔法が使われるようになってから、もう一つの問題も加わった。それに加えて、どうすれば生態系を守っていけるのか…

エスペリアには限りある資源しかなく、成長という約束は、いまだに現実を直視しようとしない者たちを納得させるためだけの、耳ざわりのよい言葉にすぎないと理解されるようになっていた。

取り組むべき問題は、数多く、そして複雑だった。

スターダストの発見でさえ、これらすべての問題を一瞬にして、社会を揺るがすことなく解決することはできなかった…

しかし、一つだけ確かなことがあるとすれば、それらを解決するためには、まず誰もがその問題を心の中と日々の暮らしの中に意識しなければならないということだった。

深刻な問題について議論することは、エスパーたちの生活の中で、無視できないほど大きな位置を占めなければならなかった。

それは、今や惑星を支配する文明の一員として、彼らが引き受けなければならない責任の一つだった…

コメント

コメントを残す


最新の物語

  • 相互依存

    相互依存

    七つのカタチは、理想を生み出すのはアイデアであっても、問題の現実に立ち向かうためには、当然ながら実践と計画、そして実現可能な具体的行動が必要であることをよく理解していた。 「五つのエレメントに協力して…

    続きを読む

  • 興味津津

    興味津津

    エスペリアの大図書館では、意志のカタチであるファヤが主導する講演会が開かれていた。 火の小さな犬であるバンジェルは、偶然そこを通りかかり、中をのぞいてみた。 彼はファヤが次のように語るのを耳にした。 …

    続きを読む

  • 希望を持ち続ける

    希望を持ち続ける

    小さなレッサーパンダの仲間であるジョリコは、健康の大切さを理解するようになっていた。それは身体的な健康だけでなく、心の健康についても同じだった。 彼は少しずつ、長年にわたって自分をむしばんできた依存症…

    続きを読む

  • 現実認識

    現実認識

    小さな電気ロボットのロボカは、この惑星のエスパーたちの一般的な考え方を最もよく表している存在だった。 エスペリア中で魔法によって生み出された娯楽や新しいメディアに完全に夢中になっていたロボカには、もは…

    続きを読む

  • 意思疎通

    意思疎通

    いつものように、チャチャはエスペリアの現在の社会について考え、それを皆にとってより公正で調和の取れたものにする方法を思い巡らせていた。 考え事にふけっていると、風のエレメントを持つエスパーの友人グルコ…

    続きを読む

  • 知者不惑

    知者不惑

    ヴァティが知恵のカタチとなった時、彼女は深い謙虚さに満たされると同時に、自分や他の七つのカタチの前に立ちはだかる途方もない使命に対して、混乱も感じていた。 「私たちには、この世界を、すべての人にとって…

    続きを読む

  • 是非善悪

    是非善悪

    七つのカタチにとって、ようやくすべての者にとって公平な社会を築こうとすることは、決して簡単なことではありませんでした。 何世紀にもわたって築かれてきた仕組みの惰性であれ、それを構成する人々の意識の惰性…

    続きを読む

  • 飛花落葉

    飛花落葉

    混沌の戦争は、少なくとも一つのことを明らかにした。それは、命の儚さだった。 この戦争が惑星にもたらした影響は、かつてないほど深刻なものだった。 なぜなら、魔法の使用は、エーテルと呼ばれる惑星の生命の源…

    続きを読む