ニュアンスを大切にする

カオス戦争の終結を受けて決められたエスパー文明の価値観は、決して簡単に決められたものではなかった。それまで本当には語られることのなかったさまざまな点や問題について、時には長く、退屈ともいえる、それでも必要不可欠な話し合いを重ねた末に、選ばれたものだった。

スターダストの発見、そして均衡のカタチであるアトマの存在は、この再生における二つの重要な出来事だった。

なぜだろう?

まず、一人ひとりが変わることができ、簡単な仕組みによって自分の内面を理解できるということを知ったことで、人々の間に失われつつあったコミュニケーションと信頼を取り戻すことができたからだ。それらは少しずつ失われ、ついにはカオス戦争で最近の頂点にまで達していた。

そして、アトマによって示された均衡の大切さを理解したことも、エスパーたちの物事の見方を変えていった。

物事を多角的に捉えることは、今や当たり前のことになっていた。一人ひとりのエスパーには、それぞれ強みと弱みがあり、だからこそ、誰も絶対的な真実を持っているわけではない。

盲目的に信じることも、また、人を信頼することができないことも、物事を多角的に捉えられていない証だった。

物事を多角的に捉えることで、対話と相手の話に耳を傾けることができる。そして、それこそがエスパー文明の強さなのだろう。互いに協力していくことができるということ…

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