カオス戦争以前の世界では、エスパーたちは一つの元素に特化することが多く、極端な専門化が重視されていた。
一見すると、それによっていくつかの利益がもたらされたかもしれない。しかし今や、一つのことが明らかになっていた。それは、五つの元素を結びつけなければ、それぞれの中に眠る「影」を明らかにすることはできないということだった。
五つの元素のアーティファクトを探す旅は、すべてのエスパーがそれぞれの元素の強みと弱みをより深く理解する機会となった。
理論を学ぶことはできても、実際の経験は欠かせなかった。
それによって、異なる元素のエスパーたちと交流し、互いに似ていること、そして同じ元素に属する者よりも、かえって自分たちに近い存在になり得ることに気づくことができた。
また、自分の知識の限界に対して、より謙虚になることもできた。それぞれの元素は、それぞれ独自の技術と独自の言語を発展させていたからだ。
今では魔法によって、元素に関係なく、すべてのエスパーが互いに簡単に意思疎通できるようになっていた。
しかし、それはごく最近のことであり、戦争以前の世界では、意思疎通の難しさが、まず恐れや疑念を生み出していたことが明らかになっていた。
伝説のアーティファクトを取り戻すための世界を巡る通過儀礼の旅は、他者と交流し、他者について学ぶ時間であると同時に、そしておそらく何よりも、自分自身についてより深く学び、ついにすべてのエスパーの中に存在する「影」を見つめるための時間でもあった。








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