日常のバランス

生まれたときから、バランスのカタチであるアトマにとって、時間のカタチであるシャラは、ほとんど母親のような存在だった。

二人はとても仲が良く、よく一緒に姿を現していたため、エスパーたちにとってはありがたいことだった。

というのも、二人はどちらも、ときに思い出したり理解したりすることが難しい抽象的な概念を表していたため、二人が一緒にいる姿を見ることは、それらを心に留めておくためのシンプルな方法だったのだ。

バランスもまた、日々の中で育んでいくものであり、毎日の習慣にすれば、より簡単になる。

「日々の暮らしの中のバランス。」

スローガンのように響く言葉だが、そこにはとても深い力が秘められている。

すべてのエスパーが持つスターダストは、今や誰もが知るものとなっていた。

そして、それを最大限に育てるための原則もまた、知られていた。

それには、誰も天才である必要も、隠れた才能を持つ必要も、特別な存在である必要もなかった。

ただ、日々の暮らしと習慣を少し調整するだけでよかった。

エスペリアの世界には魔法がいたるところに存在していたが、習慣の力と、日々バランスを意識することこそが、おそらく最も魔法のように思えるものだった。

それは彼らの文明を大きく変え、ついに、より公正で、自然と調和したものへと変えていった

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