社会の重みとそれが私たちの意識に与える影響

人が増えれば増えるほど、社会の慣性力も大きくなる。これは明らかなことのように思えるが、同時に、宗教がどのように発展してきたのかを説明する要因の一つでもある。

毎週日曜日、妻と一緒にアニメ『チ。』の最新話を観ている。この作品は、地動説がどのように発展していったのかをフィクションとして描いている。教会の教えに反する考えが異端と見なされ、拷問や処刑につながる可能性のあった時代の話だ。

今の時代には信じがたいことだと思う人もいるかもしれない。しかし、根本的には、異なる考えを持つことは、拷問や処刑に直結しないにしても(少なくとも「自由な国」では。だが、この地球上にはそうでない「暗い」国々もあるので、そこでは試さない方がいい…)、未だに困難なことだ。
『チ。』の舞台は1500年代。
それから500年が経ったが、あまり変わっていない。
世界全体への認識が芽生え始めたのは、この時代、大航海時代の頃だ。例えば、1492年のコロンブスの発見などがある。

つまり、地球の反対側にも人々がいるということを「知っている」と言えるようになったのは、たった5世紀前のこと。

そして、感情を左右する神経伝達物質の存在を知ったのは、1970年代。たった50年前。

つまり、私たちはようやく自分の脳や体の中で何が起こっているのかを理解し始めたばかりなのだ。

それなのに、人類はすでに火星への進出を考えている。

この皮肉はどこから来るのか?
私の考えは単純だ。我々は脳を「見えない」、脳の「音を聞けない」、脳を「触れない」、脳を「感じられない」。
(この文章を読んでいる人へ、絶対に試さないでほしい!… なぜなら、言葉を文字通りに受け取る人もいるからだ。)

人間は人生の大半を、自分のことだけを考えながら生きている。そして、社会で「生き残る」ために、一般的には他者と関わる。しかし、それも結局は自分のためだ。
子どもを持つことさえ、自分が経験できなかったことを与えようとする行為になりがちで、子どもを通じて生きようとする。そして、「子どものために」と言う人々は、その子どもが生きる社会や地球のために何かをするのが当然ではないだろうか?

何もできない、人間の本質だから仕方ない、という人もいる。
しかし、赤ん坊が生まれる前から、彼らの脳はすでに周囲の社会の影響を受けていると理解すれば、子どもの幸福のためには、社会全体の幸福が不可欠だと分かるはずだ。

大航海時代やダーウィンの研究以前は、異なる地域の人々が「同じ人類」だとは考えていなかった。(まあ、今でも多くの人がそう思っていないのだけれど。)

個々の意識が弱いほど、社会の影響力は強くなる。

そして、社会は2つの道を持つ。

  1. 悪循環——社会が人々を病ませ、病んだ人々が子どもを育て、さらに病んでいく。
  2. 好循環——社会が人々と地球の幸福を考える。しかし、これは社会全体の努力が必要となる。

そこで多くの人が「そんなの非現実的だ」と思う。

しかし、ここでこそ、脳科学の知識を活かすべきなのだ。

私の考えでは、脳の可塑性(ニューロプラスティシティ)が高まれば、自己認識や世界への意識も高まる。そして、脳の可塑性は、要するに脳の健康と直結している。

つまり、
健康な脳 → 意識の向上 → より意識の高い社会 → より意識的な世界。

そして、この変化には、私たちの日々の「習慣」が関わっている。

習慣を変えること。それが、自分なりのやり方で世界を変えることにつながる。

また時間が足りない…。そして、言いたいことのすべてを伝えられたか分からない…。でも仕方ない、私もこの社会に生きているのだから。

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