起承転結

時間という概念とその流れは、エスパーたちにとっても神秘的なものでした。内に宿るスターダストがついに輝いたときにしか感じ取ることのできない心の影と同じように、時間は、きちんと考えてみなければつかみにくい存在だったのです。

そんなとき、時間のカタチであるシャラは、自分の時間の使い方に迷っている者たちにとって、心をつなぎとめる錨のような存在でした。

本には、たとえば、わかりやすい論理的な順序があります。

物語は、まず風景や登場人物を紹介するところから始まります。

そして、導入で描かれた要素を使いながら、物語は広がっていきます。

思いがけない展開や山場、大切な出来事が、物語の流れを変えます。

そして最後に、その展開の結果を受け止める結末が、物語を締めくくります。

ようやく自分で決断できるようになったエスパーにとって、自分の物語がどのように進んでいくかは、自分自身の手に委ねられています。何に時間を使い、何を後回しにするかという選択が、物語の流れを変えていくのです。

そしてシャラのことを思い出すとき、彼らは、自分にとって本当に大切なものは何か、そしてどのように時間を過ごしたいのかを、あらためて思い出すことができるのです。

共有したいですか?


コメント

コメントを残す


最新の物語

  • 隔靴掻痒

    隔靴掻痒

    七つのカタチが One Daily Tale を書いて以来、決して欠かさなかったことが一つあるとすれば、それは自ら手本を示すことだった。 彼女たちは、平和な世界を築くうえで一人ひとりが持つ重要性を深く…

    続きを読む

  • 主客転倒

    主客転倒

    混沌の戦争の終わりにスターダストが発見されたとき、バランスのカタチであるアトマの誕生は、私たちが今語り継ぐ平和な世界へとエスペリアを変えた啓示だった。 異なるエレメントのエスパーたちは、互いについてか…

    続きを読む

  • 遠慮近憂

    遠慮近憂

    エスパーたちは、未来を最優先に考えるために生まれた存在ではなかった。 彼らは多くの点で人間と似ており、食べ、休む必要があった。彼らの惑星エスペリアもまた、周囲を回る星を持ち、昼と夜の周期が生まれ、それ…

    続きを読む

  • 平穏無事

    平穏無事

    グルコとカモノハシの仲間であるチャチャは、エスペリアがどのようにしてついに平和が行き渡る惑星になったのかを考えていた。 「何千年ものあいだ戦争があったのに、どうして今まで起こらなかったの?」とグルコは…

    続きを読む

  • 全身全霊

    全身全霊

    この One Daily Tale の章は、最初、多くの議論をエスパーたちの間に巻き起こした。それまで彼らは、スターダストの存在も、その育て方も、それがどのように自分自身をより深く理解する助けになるの…

    続きを読む

  • 牛飲馬食

    牛飲馬食

    健康のカタチであるケンコは、ほとんどのエスパーが最初は彼女の言葉を聞きたがらないことを、よく分かっていた。 なぜか?それは、ひとたび贅沢の安らぎや、アルコールによる依存を味わい、毎日食べられることさえ…

    続きを読む

  • 疾風迅雷

    疾風迅雷

    カオス戦争の終わりは、五つの偉大なエレメントが最も強力な魔法を一度に共に使ったときに訪れ、エスペリアの歴史において初めて、スターダストの存在が明らかになった瞬間だった。 その時から世界は、自らの惑星を…

    続きを読む

  • 我田引水

    我田引水

    One Daily Tale の教えがエスペリアのすべてのエスパーにとって共通の教育の書となった今、その原則に従うことは、ごく自然で当たり前のこととなっていた。 しかし、生まれたばかりのエスパーは皆、…

    続きを読む